こんにちは、カッヅです。
突然ですが、「愛は技術である」という言葉を聞いたことがありますか?
これは、エーリッヒ・フロムというドイツの精神分析学者の「愛するということ」の著書にて出てくるフレーズとなります。
最初は「何言ってるんだこのおじいちゃん?」って感じでしたが、私自身恋愛を経験していく中で、なんとなく「愛は技術である」という言葉が納得できるようになっていきました。
ちょうど今「愛するということ」を読み始めたので、読み終えた感想もどこかで載せたいと思います。
そもそも愛するってどういう状態なの?
よくドラマや映画のクライマックスで「愛してる…」って言いながらキスしてるシーンありますよね?家族みんなで見ているとちょっと気まずいやつです。
そんなシーンを見るたびに、「愛してるってどういうことなん?」ってずっと思ってました。「好き」と何が違うの?って感じです。
余談ですが、同級生が「恋は下心で愛は真心」とかドヤ顔で言っていました。こいつとは仲良くできないなって心の中で思っていました。
キーワードは「配慮」と「尊重」
これは私の勝手な考えですが、相手に「配慮」して、同時に「尊重」することが自発的に無意識的にできる状態に達したとき、初めて相手のことを愛しているといえるのではないでしょうか。
相手に「配慮」するとは
なぜ配慮することが愛に繋がるのかは、母親と子供の例を見てみるのが一番わかりやすい気がします。
母親が子供に対する配慮が欠けているのを見かけたとき、母親が子供のことを愛していると発言してもその言葉に説得力はないでしょう。
例えば、子供にしっかり食事を与えたり、お風呂に入れたり、おむつの交換をしたりといったことができていない母親は、周りから見て子供を愛している状態とは誰も思わないでしょう。
反対に、そういった配慮ができていれば、みんなその愛に打たれることでしょう。
また、配慮に関しては、動物や植物にも同じことが当てはまります。お花が大好きといっている女性がいたとしても、水やりを忘れて花を枯らしてしまうような人は、本当に花のことを愛しているのでしょうか。
「愛する」ということは、愛する対象に積極的に配慮をすることである。
相手を「尊重」するとは
相手を尊重するとは、具体的にどんな状態なのでしょうか。即答するには少し難しい質問ですよね(笑)
私は、相手と常に対等な関係でいつづけることが、相手を尊重していることになると考えています。
相手への尊重が欠けていると、支配と従属の関係に堕落してしまいます。DVの話とかよく聞きますが、恐怖や暴力で相手を服従させる関係に愛はあると思いますか?私はないと思います。
まぁ…なかなかDVまで発展することはないと思いますが、私が普段から気を付けていることは、相手の話をちゃんと聞くことと、自分の意見を主張することです。
相手に支配される関係も良くないですが、自分が支配してしまう関係も良くないです。バランスが難しいところですが、まずは意識してみるのがいいと思います。
おまけ:まずは相手をよく「知る」必要がある
前提条件として、誰かのことを「配慮」したり「尊重」するには、まず相手のことをよく知らなければなりません。
相手のことをよく知らないまま行った「配慮」は、実は相手を不快にさせてしまう行動かもしれません。
少し話はそれますが、昔に学校の先生や親から「自分がされて嫌なことは相手にもするな」と言われたことはないでしょうか。
幼いながらにも、この言葉に私はとても違和感を感じていました。自分がされて嫌なことでも、別の人だったらうれしいと思うこともあるじゃんと思いませんか?
「配慮」として、具体的に何をすればよいかは相手によって変わります。
相手のことをよく知ったうえで、相手への愛を示す行動へと繋げていきましょう。
恋愛も結婚も技術である
「配慮」と「尊重」について書いてきましたが、これらのことは、相手のことが好きで愛していれば自然とできるのでしょうか。私はNoだと思います。
意識的に、どんなことをすれば相手に「配慮」や「尊重」していることが伝わるのかを考えて行動していく必要があります。行動を続けるうちに、無意識的にできるようになってきます。
これらを相手に伝え続けなければ恋愛にしても、結婚にしても、どこかで関係が破綻してしまうでしょう。
私が意識的にしてきた行動について、少しお話したいと思います。
私たちが2年間の遠距離恋愛を乗り越えられた理由
今は、彼女(おきぽ)と同棲していますが、同棲を始めるまでの2年間は東京と岐阜の遠距離恋愛をしていました。
おきぽがどう思っていたかは分かりませんが、私なりに以下の3点は意識的に気を付けていました。
電話でほぼ毎日コミュニケーションをとる
遠距離恋愛で何よりも気を付けないといけないと思ったことは、お互いのすれ違いをなくすことでした。
LINEなどの文字でのコミュニケーションでは、どうしても自分が伝えたいことが伝えきれないので、コミュニケーションは基本的にすべて電話でするようにしていました。
また、おきぽはさみしがり屋な気がするので、コミュニケーションの頻度はできるだけ増やしたいと思い、結構頻繁に電話していました。
私はもともと誰かと頻繁にコミュニケーションするタイプじゃなかったので、最初は大変でしたが、徐々に慣れていきました。
最終的にはお互いに、電話しすぎじゃない?ってなりましたが、今考えても関係を続けていくうえで必要なことだったかなと思っています。
1か月に2回は直接会う
遠距離恋愛は、やはりさみしさをどうやって克服するかが長続きを決めるカギだと思います。
もともとさみしさを感じにくい2人のカップルならいいですが、そんなカップルは少数派ではないでしょうか。
さみしさを癒すには何をすればいいかというと…もちろん直接会うことです。
頻度はそのカップルによると思いますが、私たちは月に2回くらい会うのがちょうど良いかなという感じでした。
カレンダーを共有する
遠距離恋愛で、さみしくなったり不安になるのって、相手が何をしているかわからないという点も大きいと思います。
そのため、私たちはGoogleカレンダーを使って、お互いの予定を共有していました。
それに、カレンダーは見返せば思い出話もできますし、記念日を入れておけば忘れなくて済むので、いいことしかないと思います。
以上3点どうでしたか?ずっと一人暮らしをしてきた身としては、何をするにしても大変でしたし、他のカップルの方たちも尊敬します。
もしかしたら、もっといろいろなことができたかもしれませんが、それは今後していきたいと思います。
好きという「感情」だけの繋がりはいつか破綻する
最後になりますが、誰かのことが好きで一緒にいたいと思う気持ちはとても尊いと思います。
でも、好きという気持ちだけ持っているだけでは、いつか関係は破綻してしまうと思います。
そこで、必要になってくるのが「技術」です。私たちは、相手との関係をより良いものにして、より長く一緒にいられるように行動しないといけません。
この記事を書いていて思いましたが、学校では「愛」について教えてくれないですよね。お金や税金についても、学校で教えてくれない事柄としてよく挙げられますが、それ以上に「愛」はないがしろにされている気がします。
学校で習わなくても「愛」がどういうものか、わかっていて当然だろうという空気を感じます。
特に、恋愛経験の少ない私としては、「愛」については今後もたくさん勉強をしないといけないと思っています。(笑)
ただ、もしこのブログを読んで、パートナーのことを愛せていないと感じた方がいたとしても、これからさらに愛を深めていけばいいだけのことです。
変に悩まず、相手のことをよく考えたうえで、愛を伝えていきましょう。