意外と美術館行くのおもしろいかも

こんにちはカッヅです。

先日金沢へ旅行に行ったのですが、その時に金沢21世紀美術館に行きました。

美術館って片手で数えられるくらいしか行ったことないのですが、妻がどうしても行きたいというのでついていきました。

正直なところ美術館の楽しみ方がわからず、あまり乗り気ではありませんでした。

ただ、今回はちょっとだけ面白さを感じ取れたので、ブログに残しておこうと思います。

完全素人の話になりますが、この記事を読み終わるころにはあなたも美術館に行きたくなっているかもしれません。

正直意味わからん、不気味すぎる

ということで、早速美術館に入っていろんな展示を見てみたんですけど、正直なところやはり全然意味わかんないという感じでした。

作品を見ても作者の意図が全然伝わってこないと言うか、そもそも何だこれはみたいな作品も結構多くてうーんと思ってしまいました。

何が表現したいのかがわからないせいか、不気味に感じてしまう作品も多かったです。

人間の形に似た何か…みたいな。

ちなみに私が行った時には「フェミニズムズ展」というのをやっていました。

こちらに写真が少しあるので、ぱっと見私と同じような感想を持つ方も多いはず…

特別展「フェミニズムズ / FEMINISMS」が、金沢21世紀美術館にて、2021年10月16日(土)から2022年3…

まあでもせっかくで高い入場料を払って作品を見ているので、 作者が何を伝えたいのかということをちゃんと理解しようと思って先について色々調べてみました。

作者の生い立ちや時代背景がわかると何が伝えたいかわかる

作品についてスマホで調べてみると、その作品の情報や作者の生い立ちについて解説してるページがちゃんとあります。

そして、解説を読んでからもう一度目の前にある作品を見ると「そいういことか!」とめちゃくちゃ納得がいきます。笑

それどころか、「自分と同じ人間がこんな作品を作ったのか!?」とびっくりします。

一方で、作品や作者について知らないと美術館って全然楽しめないじゃんと思いました。

作品の横に作品名はちゃんと書いてあるのですが、意味不明なものが多すぎる!説明はゼロ!

不親切過ぎない??作品の説明を作品の横に置いておいてくれ!と思いました。

言葉を使わずに何かを伝えられるのはすごい

美術館や作品にいろいろ文句を言ってきましたが、じゃあ自分が同じように作品を作れといわれたらたぶんできません。

私含め現代人は言葉でのコミュニケーションに慣れすぎて、言語を使わない絵や彫刻や写真で何かを表現するのはとても苦手だと思います。

特に私のようにサラリーマンとして会社で働いているような人は、ロジカルシンキングという題名の研修に参加を強制されて、端的にわかりやすく物事を伝えることに命をかけるようになります。

なので、美術館に行くと何でも言葉で考えるという習慣から離れて非日常な時間を過ごせると思いました。

作家さんはめちゃくちゃ大変そう

作品をいくつも見て感じことがもう一つあります。それは作品を作るのは精神的にめちゃくちゃ大変そうということです。

うれしい!たのしい!私の理想のパートナーはこんな人です!みたいな作品を作ってる人は創作中も楽しいかもしれませんが、自分が問題意識を持っていることを題材にして作品を作る場合、楽しくはないと思います。

自分の作品が多くの人に見てもらえたり、素晴らしい賞を受賞したりすればうれしいのかもしれませんが、作品を作っている間は永遠にその問題のことを考えているわけです。今回の展示で言えば、フェミニズムに関することをずっと考えていることになります。

自分だったら精神的に参ってしまうかもと思いました。

でも、そんな苦難を乗り越えて、美術館で作品をお披露目できるというのはめちゃくちゃすごいことです。

作品を通して作者の苦労まで考えてしまいます。

最後に:作品への印象が180°変わる瞬間

心にグサグサ刺さる作品はたくさんありましたが、印象に残った作品を一つ紹介します。

引用:https://www.tokyoartbeat.com/tablog/entries.ja/2021/10/countermeasuresaad_2021.html

展示室ではないちょっとした広場に紺色のデカいぬいぐるみが展示してありました。

てっきり、この作品はフェミニズムとは関係ないものだと思いましたし、もふもふしているのでつい抱きつきたくなりました。

でも、この作品の解説は以下の通り。

交流ゾーンに展示された《メダムK》は、かつての青線地帯である横浜市黄金町で売春を生業としていた女性たちを象徴する作品である。巨大で柔らかな彫刻は、作家自らの手により一人で制作される。そのD.I.Y精神を通じてさとうは、女性が独りでいることに社会が付与してきた負のイメージを、自立や自由、表現する喜びに置き換え、ジェンダー規範を攪乱する。

 金沢美術館プレスリリースより:https://www.kanazawa21.jp/tmpImages/videoFiles/file-62-513-file.pdf

え???そういう作品なの??

この説明を読んでもう一度ぬいぐるみを見ると、女性が大きく股を開いている作品にしか見えなくなります。

作品を見てよい気持ちになるのか、それとも不快に思うのかは人それぞれだと思いますし、作者の意図が100%伝わるかと言ったらそうでもない気がします。

でも、言葉だけの説明よりも圧倒的に力強いパワーを感じますし、美術館の醍醐味というものを少し知れたような気がしました。

あなたも美術館行ってみませんか?